市長メッセージ令和6年1月1日

更新日:2024年01月01日

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市民の皆様へ

 

明けましておめでとうございます。皆様には、健やかに新年をお迎えのこととお慶び申し上げます。

 

   昨年は、市制施行65周年を迎え、市民の皆様をはじめ、多くの方にご協力いただき、各種記念行事の開催による、機運の醸成を図るとともに、11月に開催した記念式典において、これまで市政の発展に寄与された方々を顕彰するとともに、改めて先人への感謝とまちづくりへの決意を新たにしたところです。

   こうした中、新型コロナウイルスは、昨年5月に感染症法上の取扱いが2類から5類に引き下げられ、影響は収まりつつあり、「たけはら憧憬の路」が4年ぶりに通常規模で開催されるなど、市内各地で各種イベントが再開されております。
   多くのイベントが再開できたことは、関係者の皆様の努力と竹原に元気を取り戻したいという強い思いの表れであり、開催にご尽力いただいた関係者の皆様に心から感謝申し上げます。

 

   一方で、ロシアによるウクライナ侵攻は依然、収束を見通せず、加えて、イスラエルとイスラム組織ハマスの紛争は激化し、世界情勢は混沌としております。こうした影響により、燃料価格の高騰や物流コスト・原材料価格の上昇など、一昨年に引き続き、市内経済にも大きな影響をもたらしていることから、市民や事業者の皆様に対し、数次にわたる支援を講じ、影響の緩和に取組んでまいりました。引き続き、国・県の動向を注視しながら、本市としての取組を進めてまいります。

   また、現市庁舎の移転については、災害対策拠点としての機能強化や市民の交流スペースを備えた新たな庁舎を整備しているところであります。今後におきましても、老朽化したその他の公共施設及びその周辺環境の再整備への取組を鋭意、推進することとしております。
なお、保健センターにつきましては、「こども家庭センター(仮称)」を開設すべく、改修工事を進めており、本年4月から相談窓口を一本化するなど、支援体制の充実に向けて準備を進めております。

 

   そして、「特定都市河川」に指定されております本川流域の浸水対策を、大王地区において、昨年7月に浸水対策バイパス函渠敷設工事の1期目が完了し、続いて2期目の工事や、雨水ポンプ場の整備に係る機械・電気設備工事及び躯体整備工事に取り組んでいるところです。その他事業につきましても、関係機関と連携しながら、各種事業を着実に進め、災害に強い社会基盤の構築に向けた取組を進めてまいります。

 

   さて、昨年のスポーツ界を振り返りますと、多くの世界大会が開催され、日本選手が躍動しました。野球の世界大会ワールドベースボールクラシックでの侍ジャパンの優勝や、バスケットボールやバレーボール競技のパリオリンピック出場権獲得など、日本中が大いに盛り上がりました。それぞれが目標達成のためチーム一丸となり勝利を勝ち取ったことが強く印象に残っております。
   広島県においても、広島東洋カープ、サンフレッチェ広島、広島ドラゴンフライズのプロ3球団が素晴らしい成績を残しましたが、特に昨シーズンから指揮を執った新井貴浩監督が、現役時代さながらのパフォーマンスでチームを鼓舞し、前評判を覆してリーグ第2位の成績に導いた統率力には、多くの皆様も感心されたことと思います。

   私もこうした勇気と行動力に刺激を受け、本年スタートする竹原市総合計画後期基本計画を力強く前へ進めるため、竹原市の誇れる「人」「地域」「歴史・文化」という財産を最大限活用し、目指すべき将来都市像「元気と笑顔が織りなす 暮らし誇らし、竹原市。」の実現に向けて新たな挑戦をしてまいりますので、本年もより一層のお力添えを賜りますようお願い申し上げます。

 

   今年の干支は、十干十二支の「甲辰」にあたります。「甲」は草木の成長や物事に対して耐え忍ぶ状態を、「辰」は自然万物が振動し成長して、活力が旺盛になる状態を表すことから、これまで準備してきたことが成就する年とされています。皆様の願いが花開く輝かしい年となることを願っております。


   本年一年が竹原市にとって平安な年となり、全ての市民の皆様にとりまして幸多き年となることを祈念申し上げます。


令和6年1月

竹原市長  今榮  敏彦