教育長からのメッセージ

更新日:2024年04月01日

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竹原市教育委員会 教育長 高田英弘

                  竹原市教育委員会
                  教育長 高田 英弘

   竹原市は古来より多くの人々が往来してきた瀬戸内海に面しています。これは本市が日本遺産「北前船寄港地・船主集落」の構成自治体として文化庁から認定を受けていることに深い関わりがあることです。
   この瀬戸内海の竹原沖辺りは、豊饒な海を意味する「味潟海(あじかたうみ)」とも呼ばれ、平安時代後期の勅撰和歌集の『詞花和歌集』には「春来れば味潟海ひとかたに 浮くてふ魚の 名こそ惜しけれ」と詠われています。春が来ると桜鯛が瀬戸内の浅瀬に集ってくるという光景を思い浮かべます。
   地域社会を海、学校はそこに浮かぶ船とたとえる人がいます。豊かな地域社会が学校を支え、子供たちを育んでいくのです。そこで育った子供たちは、やがて、その地域を支え、例え地域を離れても竹原を大切に思いながら、社会に貢献していく姿が想像できます。
   豊かな瀬戸内海を目の前に見ながら、私たちは、人々が集う豊かな地域社会と学校とがつながり、豊かで多様な価値観を育む学校教育と人生百年時代を謳歌できる生涯学習とが循環して、市民の「シビックプライド」を醸成していくことを目指していきたいと思います。
   平成30年に策定した「第6次竹原市総合計画」は、令和6年度から10年度までの後期基本計画に入ります。
   ここまでの間の前期基本計画期間の5年間には、少子高齢化の進展、新型コロナウイルス感染症の拡大、デジタル変革への対応やSDGsの推進など社会ではさまざまな変化がありました。こうした中で、私たちは、市立学校全てをコミュニティ・スクールとしたこと、ハワイ州ホノウリウリミドルスクールと姉妹校締結を図りオンラインでの交流や中学生の派遣研修を始めたこと、交流都市連携を結んだ北海道余市町の小学校とオンラインでの交流を始めたこと、市立竹原書院図書館の運営について指定管理者制度を導入し図書館サービスの充実を図ったこと、日本遺産認定を生かし歴史・文化財等のコンテンツを生かした学びを創造してきたこと、また、竹原市立学校適正配置計画を策定し取組を開始したことなど、積極果敢に挑戦してきました。
   後期基本計画でも、この総合計画を構成する「個性」、「人材」、「活力」、「基盤」の4つの将来像のうち、教育委員会では、「自然・歴史・文化に育まれ、人々に守られ磨かれた資源が人々を魅了する賑わいのあるまち」(個性)と「“文教のまちたけはら”の精神を受け継ぎ、地域を支え、世界中で活躍する人々を輩出するまち」(人材)を主に担います。そして、これまでの5年間の取組を踏まえ、竹原市教育大綱で、「グローバル社会を生き抜く人づくり」を基本理念として新たに設定し、各分野での取組を進めてまいります。
   市民の皆様には、御理解と御協力をよろしくお願いいたします。

                  令和6年4月

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