スナメリクジラ廻游海面

更新日:2022年01月14日

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岸からスナメリクジラ廻遊海面を撮影した写真
スナメリクジラ廻游海面の概要
名称 スナメリクジラ廻游海面
よみがな すなめりくじらかいゆうかいめん
指定種別 国天然記念物
指定年月日 昭和5年11月19日
所在地 高崎町阿波島南端の白鼻岩から半径1500メートル内の海面
アクセス 阿波島対岸に看板と石柱あり。
(注意)阿波島は無人島であり、定期便等は就航していません。

スナメリは、ペルシア湾からアジアの沿岸地域に広く分布するイルカの一種です。
体長約1.6~1.7メートルで、頭部は丸く嘴状部がなく、背びれがないかわりに背部に一条の隆起が尾の付け根まであります。色は全体に黒灰色でナイロン様な皮膚をしています。
沿岸性が強く、内海、河口など波の静かなところに多く生息し、日本では伊勢湾、有明海、瀬戸内海に多く見られます。
スナメリは孤独性で、通常は単独から数頭の群れで暮らしています。指定当時は30〜50頭が群遊していましたが、現在は5〜6頭が見られるのみです。減少の原因は、餌となるイカナゴやワチといった小魚の減少と考えられます。
1月下旬からこの近海に現れ、3月下旬に最高に達します。
昔、瀬戸内海には、餌を追うスナメリを目印に魚を釣る「スナメリ網代漁」と呼ばれる漁法があり、指定範囲の中心である白鼻岩にも、豊漁を祈念した小祠があります。

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