銅鐘(高麗鐘)
名称 | 銅鐘(高麗鐘) |
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よみがな | どうしょう(こまのかね) |
指定 | 国重要文化財 |
指定年月日 | 明治43年4月20日 |
所在地 | 竹原市本町三丁目13-1 照蓮寺境内 |
高麗鐘は朝鮮半島で製作された鐘の中でも、高麗時代(918~1392)に作られたものをさします。
鐘を所蔵している照蓮寺は、中世には定林院という禅寺であり、小早川氏の学問所であったと伝えられています。高麗鐘はそのころから伝わるもので、鐘に陽刻(浮き彫り)された銘文から、峻豊4年(963)に製造されたものと判明しています。これは、国内の高麗鐘の中でも最古級のものです。
日本で製作された鐘と朝鮮鐘にはいくつかの違いがあります。その1つが鐘のつり手で、日本の鐘は二頭の龍からなっていますが、朝鮮鐘はつり手の龍が一頭となっているほか、「旗挿」と呼ばれる煙突状の管が取り付けられています。また、日本の鐘は胴の部分に帯状の「袈裟襷」と呼ばれる文様が巡りますが、朝鮮鐘には袈裟襷がなく、主として天人の浮き彫りが施されます。
照蓮寺のものは、高麗鐘としては珍しく銘文が陽刻されており、それによれば、現代の全羅南道霊岩郡西院にあったもののようです。
最大高68.3センチメートル(旗挿高12センチメートル)、口径40センチメートル、口縁部の厚さ3センチメートル
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更新日:2022年01月14日