教育長からのメッセージ

更新日:2023年04月01日

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竹原市教育委員会 教育長 高田英弘

                  竹原市教育委員会
                  教育長 高田 英弘

 

竹原市では,第6次竹原市総合計画(令和元年度~令和10年度)において,「『生まれて良かった,住んで良かった,帰ってきたい,住んでみたい』と思える元気な竹原市の実現」を基本理念として,10年後の将来都市像を「元気と笑顔が織り成す 暮らし誇らし、竹原市。」と設定しています。
教育委員会では,この総合計画を構成する「個性」,「人材」,「活力」,「基盤」の4つの将来像の実現を目指すために,「自然・歴史・文化に育まれ,人々に守られ磨かれた資源が人々を魅了する賑わいのあるまち」(個性)と「“文教のまちたけはら”の精神を受け継ぎ,地域を支え,世界中で活躍する人々を輩出するまち」(人材)を主に担い,竹原市教育大綱で,「故郷を大切にし,未来を拓く人づくり」を基本理念として設定し,各分野での取組を進めているところです。
今から約200年前に竹原にゆかりのある頼山陽が14歳の正月に詠んだ「癸(き)丑(ちゅうの)歳(とし)偶作(ぐうさく)」という漢詩を読み下し文で紹介します。
 十(じゅう)有(ゆう)三(さん) 春秋(しゅんじゅう)
逝(ゆ)く者(もの)は すでに 水(みず)の如し(ごとし)
天地(てんち) 始終(しじゅう)なく
人生(じんせい) 生死(せいし)有(あ)り
安んぞ(いずくんぞ) 古人(こじん)に類(るい)するを得(え)て
千載(せんざい) 青史(せいし)に列(れっ)せん
「限りある生を受けた以上,努力して,千年の後までも歴史に残るような立派な仕事をなしとげたい」と立志の気持ちを詠っています。

先に述べた「人材」の将来像の目標とする姿の一つには「子供たちが夢の実現に向け挑戦できる環境が確保されている」と掲げています。
私たちは,頼山陽がそうであったように,全ての子供たちが持つであろう一人一人のそれぞれの志が実現できるように取り組んでいきます。
竹原市では,塩づくりで繁栄していた頃,町人たちが,商売のための実学として,儲かったお金を教養としての学問を身に付けることに投資した歴史があり,人々の間で学問や文化を大切にする風潮が広がりました。学問所「竹原書院」が開講したのが寛政5(1793)年,磯宮八幡神社で広島藩学問所教授・頼春水による講釈に50数名の町人が集まったのが寛政4(1792)年です。以来,私たちは200年の時を超えて,教養としての学問,職業としての学問の流れを引き継ぎ,生きる力のための学びを,“文教のまちたけはら”といわれる精神から学び,そして引き継ごうとしています。
こういったことを受けて,先に示したように「故郷を大切にし,未来を拓く人づくり」を基本理念としており,今日では,「ふるさとたけはら」に誇りを持つとともに,世界中の多様な人々とも協働して課題を解決していくことのできる人材を育てることを目指し,昨年米国ハワイ州HONOULIULI中学校と姉妹校締結を行い交流を進めています。

頼山陽は45歳の時に竹原に立ち寄った際には,次のような漢詩を残しています。
吾(わ)が家(いえ) 昔日(せきじつ) 読書(どくしょ)の山(やま)
紫(し)翠(すい) 依然(いぜん)たり 窓几(そうき)の間(かん)
愧(は)ずらくは京(けい)塵(じん)をして 鬚(しゅ)面(めん)を染(そ)めしむるを
帰(か)えり来(き)たり 却対(またたい)す 舊孱顔(きゅうせんがん)
「この吾が家は,昔,読書をしたところだが,その書斎より裏庭を見れば,山の色は昔と変わらずみどり色に映えている。京に出てすっかり都の塵で心身とも染まってしまい大変恥ずかしいが,こうして帰ってきて山に向けば,昔のままの高くそびえ立った姿であることよ」と詠っています。

竹原で学び,この地で竹原を支える人材としても,また,竹原を離れて活躍する人材としても,竹原で学んだことが基盤となって,生涯にわたって学び続けていく人材を育成していきたいと思います。

各分野での10年後の目指す姿である取組の方向性は次のとおりです。
【学校教育】
○ 夢をもち,多様な人々と協働し,社会を主体的に生き抜くことができる人材を育成している。
【生涯学習・青少年育成】
○ 多様な生涯学習の場が充実し,それらを担い,推進していく人材が育っている。
○ 教育上特別な配慮を必要とする児童生徒等への適切な支援をはじめ,乳幼児から青少年まで健全に成長できる環境が充実している。
【歴史・文化財】
○ 歴史と文化財が保存・継承され,地域の活性化に活かされている。

市民の皆様におかれましては,こうした教育委員会の施策の展開に対しまして御理解と御協力をよろしくお願いいたします。
                  令和5年4月

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