田万里八幡神社当屋祭オハケ神事

更新日:2022年01月14日

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白い衣を着た男性が竹等でできたオハケに面と向かい合っている写真

市重要文化財
(無形民俗文化財)

  • 保持者 田万里八幡神社総代会 
  • 所在地 田万里八幡神社(竹原市田万里町1222番地) 
  • 指定 平成25年10月24日

田万里八幡神社当屋祭は、毎年9月に行われ、起源は室町時代にまで遡るといわれています。

当屋祭は当屋に神を招くための祭祀のことで、市の北部、田万里地域にある9つの組を地区によって「上組」、「下組」に分け、上下それぞれの組で幼児がいる家が1家ずつ当屋(当番の家)となり、祭祀を執り行います。
祭の当日は、午前に下組の当屋、午後には上組の当屋でそれぞれ当屋祭を行い、当屋に神を招きます。当屋祭には当屋組(当屋を出した組)の人々が集まり、オハケへの降神の儀や玉串(たまぐし)奉奠(ほうてん)などの祭祀が行われます。

田万里八幡神社当屋祭の特徴

オハケ神事

オハケは、当屋の入口や庭先に新子竹(その年に生えた竹)や(わら)等で作られ、高さ約3メートルにもなります。
オハケは当屋が神宿であることを示すための印であり、田万里八幡神社の方向へ向けて、下組では西向きに、上組では東向きにそれぞれ立てます。神の降りたオハケは、当屋祭から2日後に行われる例大祭までの間、当屋に立てられます。例大祭では献饌(けんせん)の儀を行い、社会安寧(あんねい)、五穀豊穣(ほうじょう)、氏子繁栄を祈願します。 
オハケ神事は、かつて県内の神社で広く行われていましたが、現在では田万里八幡神社を始め、ごく少数の神社にしか伝わっていません。

当屋児(とうやご)

オハケ神事と並ぶ田万里八幡神社当屋祭のもう1つの特徴は、当屋児が祭に参加する点です。当屋児は2~3歳の乳幼児であり、当屋祭及び例大祭において、(かみしも)姿で玉串奉奠や献饌を行います。

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