田万里八幡神社当屋祭オハケ神事
市重要文化財
(無形民俗文化財)
- 保持者 田万里八幡神社総代会
- 所在地 田万里八幡神社(竹原市田万里町1222番地)
- 指定 平成25年10月24日
田万里八幡神社当屋祭は、毎年9月に行われ、起源は室町時代にまで遡るといわれています。
当屋祭は当屋に神を招くための祭祀のことで、市の北部、田万里地域にある9つの組を地区によって「上組」、「下組」に分け、上下それぞれの組で幼児がいる家が1家ずつ当屋(当番の家)となり、祭祀を執り行います。
祭の当日は、午前に下組の当屋、午後には上組の当屋でそれぞれ当屋祭を行い、当屋に神を招きます。当屋祭には当屋組(当屋を出した組)の人々が集まり、オハケへの降神の儀や玉串奉奠などの祭祀が行われます。
田万里八幡神社当屋祭の特徴
オハケ神事
オハケは、当屋の入口や庭先に新子竹(その年に生えた竹)や藁等で作られ、高さ約3メートルにもなります。
オハケは当屋が神宿であることを示すための印であり、田万里八幡神社の方向へ向けて、下組では西向きに、上組では東向きにそれぞれ立てます。神の降りたオハケは、当屋祭から2日後に行われる例大祭までの間、当屋に立てられます。例大祭では献饌の儀を行い、社会安寧、五穀豊穣、氏子繁栄を祈願します。
オハケ神事は、かつて県内の神社で広く行われていましたが、現在では田万里八幡神社を始め、ごく少数の神社にしか伝わっていません。
当屋児(とうやご)
オハケ神事と並ぶ田万里八幡神社当屋祭のもう1つの特徴は、当屋児が祭に参加する点です。当屋児は2~3歳の乳幼児であり、当屋祭及び例大祭において、裃姿で玉串奉奠や献饌を行います。
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更新日:2022年01月14日