銅鐘(高麗鐘)

更新日:2022年01月14日

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照蓮寺に残る銅鐘
銅鐘(高麗鐘)の概要
名称 銅鐘(高麗鐘)
よみがな どうしょう(こまのかね)
指定 国重要文化財
指定年月日 明治43年4月20日
所在地 竹原市本町三丁目13-1 照蓮寺境内

高麗鐘は朝鮮半島で製作された鐘の中でも、高麗時代(918~1392)に作られたものをさします。

鐘を所蔵している照蓮寺は、中世には定林院という禅寺であり、小早川氏の学問所であったと伝えられています。高麗鐘はそのころから伝わるもので、鐘に陽刻(浮き彫り)された銘文から、峻豊4年(963)に製造されたものと判明しています。これは、国内の高麗鐘の中でも最古級のものです。
日本で製作された鐘と朝鮮鐘にはいくつかの違いがあります。その1つが鐘のつり手で、日本の鐘は二頭の龍からなっていますが、朝鮮鐘はつり手の龍が一頭となっているほか、「旗挿」と呼ばれる煙突状の管が取り付けられています。また、日本の鐘は胴の部分に帯状の「袈裟襷」と呼ばれる文様が巡りますが、朝鮮鐘には袈裟襷がなく、主として天人の浮き彫りが施されます。
照蓮寺のものは、高麗鐘としては珍しく銘文が陽刻されており、それによれば、現代の全羅南道霊岩郡西院にあったもののようです。

最大高68.3センチメートル(旗挿高12センチメートル)、口径40センチメートル、口縁部の厚さ3センチメートル

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